≪永田 千紘≫

JAPANESE ART FESTIVAL&NZツアー感想文                

ジャパン・アート・フェスティバルの開催に合わせて3月28日〜4月3日の日程でニュージーランドへ
向かいました。私にとって初めてのニュージーランド旅行は新鮮なことばかりでした。
滞在期間中に感じたことや観光で見聞きしたこと、驚いたこと、感動したことを楽しかった思い出と共に
書き留めたいと思います。

<飛行機>
行きは空席が目立ち、離陸後に席を窓側から通路側に移動しました。旅慣れた方々は横一列を独占して
寝転がって休んでいました。飛行時間が長いので正解だと思いますが座席と座席を区切る腕置きが45°
の高さまでしか上がらないので細身の方限定の裏ワザかと。

<気候>
季節は日本の逆で秋なので長袖ばかりを用意していましたが、真昼は関東の7月くらいの温度で半袖を
持って来なかったことを初日から後悔したかと思えば夕方から急に冷え込んだのでやっぱり長袖も上着も
必要でした。
1日半袖で過ごす現地の方も見受けられたので体感温度が異なると思われます。

<食事>
お肉ばかりだと聞いていましたが、パスタという逃げ道があったので安心しました。それでも量は尋常
ではなかったのでお料理の注文にはコツがいるように思いました。旅の後半でようやく日本人女性5人で
3人前を頼んで小皿でシェアするのが完璧な作戦だと判明。

<スイーツ>
女子には別腹機能がありますので夕食で満腹になってもデザートは完食します。ですがそんな常識は通用
しませんでした。敗因は量ではなく甘さ。ケーキもタルトも何もかも甘すぎて完食不能。

<スーパー>
子供の頃はこんな風に見えていたのかなぁ…と思うほど棚は高い、通路は広い、品物は大きい。全てが
日本の1.5倍。パンも1個という単位で売っている物を見つけられず、朝ご飯の調達はコンビニのサンド
イッチで落ち着きました。(サンドイッチも1.5倍サイズ。)

<飲み物>
BURGER KINGに入った時、ソフトドリンクの選択肢が炭酸飲料しかなかったことにメンバー一同衝撃を
受けました。「そんなに飲めないって」とセルフサービスだったので全員カップの半分も入れませんでした。
またレストランではココアやカプチーノを頼むと必ず可愛い絵柄が描いてあったので毎回写真を撮って
ました。

<AUCKLAND ZOO>
ニュージーランドでしか見られないキウイをはじめ珍しい鳥や触れる距離で飼育されたエミュなど見所は
たくさん。何より飼育スペースが広いので見やすく動物達ものんびり暮らしているように見えました。
紙きれ1枚の園内の地図が2ドルだったので驚きましたが、日本は入場料にパンフレット代も含まれて
いるのかしら?そう考えると有料の方がエコ。

<通貨>
日本人には不慣れなドルとセントのセット流通。旅の後半で支払いに慣れてくるとようやく通貨の絵柄を
楽しむ余裕も出てきました。1ドル硬貨の柄がキウイなのでメンバーのみなさんは友人や家族へのお土産
にされていました。帰国後、硬貨の裏のエリザベス女王の肖像がオーストラリアの硬貨と全く同じと判明。

<キウイ>
ニュージーランドの固有種である鳥のキウイ。夜行性とは知りませんでした。オトロハンガキウイハウス
で初対面。動いている様子が分かるようにハウス内を暗く、夜の設定にしていたため餌を探すキウイが
見られました。うずらくらいのサイズだと思っていたら鶏くらいはあったので意外でした。

<土ボタル>
ずっと見たいと思っていた土ボタルをようやく見ることができました。暗い洞窟内を静かに舟で進むと
天井には無数の青白い光がプラネタリウムの星ように淡く光っていました。光と音を嫌うので撮影と私語
は厳禁。繊細な生き物のように思いましたが土ボタルの垂らす捕食用の無数の糸に明かりを当てて見せて
もらった時は罠である土ボタルの糸がひしめき合っていてホラー映画のようでした。

<JAPANESE ART FESTIVAL>
日本人の作品をはじめ、現地の美術学校の生徒さんやアーチストさんの作品も見られて楽しかったです。
またライブで作品を作っていらしたアーチストの方々の技術の確かさにはお見逸れ致しました。図らずも
参戦することになったクイックペインティングはスケッチを得意としない私には地獄の荒行でした。
そして震災から1年とあって震災関連の記事も展示されていてニュースでよく知っていることとは言え、
海外に紹介された形で見ていると、外から見ているようで改め本当に悲惨な出来事だったと実感しました。

<現地の方々>
雑多な国籍が入り混じるオークランドゆえに色々なお国訛りの英語が飛び交っていてなんともユニークな街
だと思いましたが、どんなに訛りの強い英語でも難なく聞き取ってしまう現地の方々にびっくりです。
そして旅行者に対してとても親切で優しい方ばかりで感動しました。最初の旅行にニュージーランドが
オススメされる理由がよく分かります。

<SKY TOWER>
高さ二百数十メートルと、東京タワーに及ばないにも関わらず郊外に向かう車の車窓から何十キロも遠くに
あるこのスカイタワーがいつまでも見えました。景色を遮る高い建物少ないことを実感。さらに展望台からの
夜景も密集しすぎない程よい明かりの数が印象的でした。

<SKY CITY HOTEL>
文句なしの快適なホテルでした。部屋のアメニティーも充実していましたが歯ブラシは無いので来年以降の方は
お忘れなく。ホテル内のカジノも見学しましたが賭け事に興じる人達の異様な熱気で空気が淀んでいました。
出口で意味もなく我に返りました。

<サマータイム>
日本人には縁遠いサマータイム。それがまさか旅のさなかに終了するとは。31日にホテルの部屋に戻ると
サマータイム終了を知らせる英語の長文の紙切れがドアの隙間から差し込まれていました。備え付けの時計は
自力で直せなければ清掃時に直します、と書いていたはずですが、直されませんでした。

<チップ>
チップの習慣が無いのが有り難いと思いました。ヨーロッパ圏や東南アジア方面で毎度毎度、相場とタイミングに
苦慮するところですが今回は完全にストレスフリー。

<野鳥>
見たことのない大きな野鳥を頻繁に見かけました。港町だったので水鳥と多く遭遇しました。郊外では赤い頭の
「プケコ」をよく見ました。

<羊>
羊と戯れられると思ったら毛刈りシーズンの為に、意外と苦戦。CORNWALL PARKでねばってよかったです。
それにしても羊があんなに警戒心が強いとは思いませんでした。誰も羊に触れず、結果みんなで牧羊犬と化す。

<お土産>
MADE IN NZの表記のタグを付けた服はとうとう見つかりませんでした。日本と同じで中国製や東南アジア製が
ほとんどでした。連れて行っていただいたショッピングモールはとても広くて高級品から安価な雑貨までとアイテムも
充実していてとても楽しめました。大半のお土産をここで調達しました。

●終わりに●
初めてのニュージーランドでしたがこんなに居心地の良い国は初めてでした。現地の方々が大らかでとても親切
だったおかげで特別に困ったことは何もありませんでした。また、このアートフェスティバルが御縁で気の合う仲間
に出逢えたことも大きな財産になりました。これを機に更に創作活動に邁進し、活躍の場を広げていけたらと思います。

永田 千紘


≪NAKAHIRO≫

「ジャパンアートフェスティバルは去年お誘いして頂いたのですが、震災の影響
で断念してしまいました。運良く今年も声をかけて頂いたので、迷わず参加しました。

初めてのニュージーランドでしたが、主催の大城様、妹さん、現地で知り合った
たくさんの方々が本当に優しく、とても居心地のいい旅行となりました。

海外での展示も初めての事でしたが、外国人に自分の作品を見て頂ける機会など
中々ないので、貴重な経験ができました。 他の作家さんとも仲良くなれました。

わかってはいたものの、やっぱりもっと英語を勉強していけばよかったと後悔。

でもニュージーランドの方々はとても優しく、わたしの拙い英語も一生懸命聞いて
くれたのがとても嬉しかったです。


展示以外にも、観光地にたくさん連れて行ってもらい、大自然も羊もキウイも見た
かったもの全て見れました!
ニュージーランドはご飯がとてもおいしかったのが印象的です。

夜は旅行本などには載っていない穴場のお店に連れて行ってもらったりもしました。
ホテルもとてもキレイなところで、大満足の旅でした。

私は1人で参加したのですが、ツアーが一緒だった作家さん方がとても優しく、旅が
何倍も楽しくなりました!日本に帰ってからも連絡を取ったりしています。

現地の日本人の方々とも仲良くなれて嬉しかったです。
この旅行がなかったら出会う事がなかったと思うと、参加して本当によかったと思います。


もしこの旅行に行ける環境で行こうか迷っている方は本当に行った方がいいと思います。
行ったらニュージーランドが大好きになると思います。私は大好きになりました。

今度は1人でも行ってみたいです。

主催者の大城様には本当によくして頂き感謝しています。
最後に見せてもらったニュージーランドの夜景は一生忘れません。

まだまだ伝えきれないほどの思い出がたくさんありますが、この辺で。
この旅行で得たものを生かしてまた作品つくりに励みたいと思います。

長くなりましたが、本当に充実した素敵な旅でした。ありがとうございました。

NAKAHIRO
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   《2012年 Japanese Art Festival》
    

《主催者後記》

2012年3月30、31日・4月1日の3日間、大変多くの地元NZの皆さんに来場して頂き好評の中、
無事に展示会を完了することが出来ました。

今回は12作家の方々の17作品がNZへ住む様々な国々の方々のもとへ、渡ってゆきました。
今後末永くその方々のお家のリビングの壁で、あるいは寝室で、あるいはオフィスの壁で、
日本の心を伝えていってくれるものと、信じています。

第4回を迎えた今回の展示会では、例年以上に地元オークランドに住むアーティストの皆さんが
参加して頂けました。更に日本からお越しいただいた作家の皆様もコラボして、3日間通しての
ライブペインティング、土曜日に行われた地元オークランドのアートグループ[Dr.Skechy]とコラボ
しての、クイックドローペインティング大会も大変盛り上がり、来場者の方で偶然参加した皆さんも、
楽しい1時間半を満喫していただけたようでした。

来年もまた、様々なアーティストに参加いただいて、様々なアートの共演が出来たらと思います。

日本、そしてニュージーランド両国のアートとアーティストの方々の交流と発展に、少しでも貢献
できる展示会になる事を願って。

2012年 4月 大城 吉弘
永田 千紘
和んこ堂  安田全利
NAKAHIRO
  ≪ニュージーランド訪問作家体験記≫ 

・以下氏名タグをクリックすると、それぞれの作家様の体験記ページが表示されます。
・お名前の敬称は約させて頂きました。ご了承ください。
猫乃はるか
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≪和んこ堂 安田 全利≫

今回の旅で、感じたことは、たいへん現地の人達は、おおらかでせかせか
してない。
海外のギャラリーの入りやすさに比べて、日本のギャラリーの入りにくさや、
作家よりギャラリーのほうが偉い的な態度。など、違いをまざまざと、感じ
ました。

中国料理屋さんでの現地の方々とのトークなど、たいへん勉強になりました。
やはり、出来るだけトークセッションなど増やしていただければ、いい体験
になると思います。

ますます、海外を拠点に活動したいと想う気持ちが大きくなりました。
そのためには、英語力をあげないといけないです。

長々と書きましたが、それだけ今回の旅は、私にとって大きな体験でした。

本当にいい機会を与えていただきありがとうございました。

和んこ堂やすだ

≪猫乃はるか≫

今回いろんな御縁から参加させて頂きました。初海外で不安だらけでしたが、前々から色々と
大城さん達に細やかなご連絡をいただいたり、英語マスターな仲間やノリのいい仲間達に恵まれ

たりで、旅行はとても楽しく過ごすことができました。

会場はとても多くの方々がきてくださり、国際色豊かです。英語が話せると絶対いいです。
そして世界が広がります!

一緒に旅したみんなとは、とてもいい仲間になれました。楽しかったね!みんな本当に有難う!
そしてこれからもよろしくお願いします!